絵本だより第2弾|絵本『ゆめがないぼく』を制作するにあたって

 

「夢」に関する絵本を作っているメンバーが順番にその過程を綴っていくこの連載。第2弾の記事は、ふーまが担当します!

今回は絵本制作に取り掛かった私たちがまず何をやったのか、という所をお伝えしていきます!

絵本について知る

私たちが絵本制作の準備の取り掛かったのは2020年の秋頃。当初の私たちは、完全に「絵本の初心者」の集まりでした。当初の私たちは、完全に「絵本の初心者」の集まりでした。

なのでまずは「絵本に触れる」ところから始めました。

各々が図書館や本屋さんに足を運び、読んでみてはslackで感想をシェアしての繰り返し…

 

多様性に満ちた絵本、けれど夢に関するテーマがあまりない。

大人が読んだら強烈なメッセージを受けるものでも、子供目線でみると柔らかい表現で特に理解できないわけではない。作家さんたちの表現力の偉大さに、すぐにその心は砕け散りました。

いまではトランスジェンダーを比喩的にかわいい動物の話に織り込んである本があったり、おかねの使い方をポップに綴ってある絵本があったりと、僕たちが小さい頃見ていた絵本よりも表現される内容のレパートリーがうんと広がっていました。

しかし、どれだけ調べても「夢」について描いている絵本はありませんでした。

僕たちの場合、「夢」について描くことは決まっていたので、「まだ夢について深く書かれた本がない」というのは大チャンスだ!という確信ワクワクの想いでいっぱいでした。

絵本の作り方を知る

絵本に触れて少し絵本についてわかってきました。しかし、「絵本の作り方」については何もしりませんでした「絵本」はわかったものの「絵本の作り方」はまだ全然わからない僕たち一行。「サイズはどうする?」「紙質はどんなのにする?」「ページ数は?」

そこで、絵本のつくりかた」という本をみんなで買い、一体絵本を作るには何をすればいいのかを勉強しました。

そこで僕が面白いなと思ったことを2つ共有します。

 

絵本の大きさによって変化する場面・読み方

みなさん絵本の「大きさ」って意識したことありますか?

実は、絵本の大きさにも制作側の意味が込められてしました。

絵本を読んでもらっているシチュエーションを思い浮かべてみてください。

どんな情景が浮かんでますか?

きっと幼稚園や保育園で読み聞かせしてもらっていたり、親御さんに寝る前にお布団の中で読んでもらっていたり、はたまた自分の手でもって読んでる情景が浮かんだのかなと思います。

そうしたときに、絵本の大きさ作る側が「読んでもらいたいシチュエーション」によって決まるんです。

子どもの手のサイズに入るサイズの絵本や真四角に近い絵本だと、布団の中で読んでいても目線を変えなくても読むことができます。反対に、読み聞かせ用の絵本を作る場合は、絵も文字も大きくする必要があるため、大型の絵本にするといった工夫をしていきます。

最近では子どものころの初心に戻りたいという人のための「大人向けの絵本」も人気で、大人向けの絵本の場合だと、持ち運びしやすいように手帳サイズの絵本が多かったりもします。

さて僕たちの「ゆめがないぼく」のサイズはどのくらいでしょうか?

僕たちがその「絵本のサイズ」にした意図はなぜでしょうか?そういう視点で絵本をみてみるとまた違った面白さがあるかもしれないですね!

絵本の表現方法によって変わる印象

みなさん小説や絵本などを読んでいて、「感情移入」することってありますよね。

あの「感情移入ポイント」も意図的に作られています。

例えば、ストーリーが三人称視点、いわゆるナレーションが出てくる絵本の場合、その状況を俯瞰して説明してくれる立ち位置となります。また主人公や登場人物の気持ちをストレートに表現できます。(○○くんはとても悲しそうにしていますなど)

しかし絵本を通して一人称視点のみで構成される絵本もあります。その場合、感情を表現するのが心の声となり、より主人公に感情移入しやすくなっていたりします。

また言葉遣いも、子どもが好きな擬音語(ピチャピチャ、トコトコ)といった言葉を入れると子どもが楽しめたり、その擬音語の中でも「母音の組み合わせ」によって言いやすさや印象が変わるといったように、小さいころ何気なく言っていた擬音語にもちゃんと意味があるんです。

そんなこんなで色々な表現技法や絵本を構成するものの意味合いなど、「絵本」について勉強した僕は、「絵本って素晴らしい!」という魅力をひしひしと感じると共に、僕なりの「絵本とは」という問いに対する結論が出ました。

絵本とは「子どもの頃の日常を閉じ込めるタイムカプセル」

僕は小さい頃、母に寝る前には必ず、ベッドに入って絵本を読んでもらっていました。この歳になって荷物置きにある段ボールから引っ張り出して、その絵本を久しぶりに開いてみると、その時の寝室の香りや情景が蘇ってきました。

僕の中では「絵本」はこうあればいいなと思っています。

僕たちが作る絵本が何度も何度も読まれて、あの時の日常を思い出すような、そんな絵本を作りたい。という想いが強くなった瞬間です。

この記事を読んでくださっているあなたにも是非、小さい頃に読んでもらっていた絵本を読み返してみてほしいです。

 

意外過ぎるいまの絵本市場

僕たちが絵本の素晴らしさをひしひしと感じている一方、電子書籍やインターネットで簡単に情報を手にいられて、今ではYouTubeに絵本の読み聞かせ動画があるという時代に、冊子の「絵本」というものに一体需要があるのか?という問いが出てきました。

正直な所、絵本というものから当分離れていたので、絵本業界も衰退していってるんだろうなと内心思っていました。しかし現在の絵本市場を調査すると意外すぎる結果が明らかになりました。

驚くことに、書籍全体の市場規模は縮小しながらも、児童書は唯一販売・売り上げ冊数をが安定しているジャンルで、特に絵本はいまも規模が拡大しているんです!驚きですよね!

よくよく考えてみると、自分が読んでもらった絵本はまた自分の子どもに受け継がれていったり、子どもができた時に親戚の方がついついプレゼントしてしまうといったように、絵本はいまでも長年愛されているのです。

これはやる価値があるなと。そう確信しました。

 

絵本を構想するにあたって

絵本についての知識が深まった僕たちは自分たちが作りたい絵本の構想を始めました。夢がなくても困っていることを前提条件としていましたが、果たしていまの幼稚園・保育園児が夢がなくて困っているかすらもわかりませんでした。

そこで僕たちは幼稚園・保育園の先生や子どもを持つおかあさんなどに聞き取り調査をすることにしました。

幼稚園で夢を発表できない子

幼稚園・保育士の先生をしているの方から話を伺った所、やはり一定数はお誕生日会や卒園式など、夢を発表するときに夢が言えなくて黙り込んでしまう子や、泣いてしまう子もいるそうです。制作メンバーであり、現在保育園でお仕事をしているゆきちゃんからも話を聞くと、やはり上手く自分の夢を発表できなくて悲しんでしまう子もいるということでした。

子どもなりに「お友達はみんな言えるのに自分だけ言えなくて恥ずかしい」という感情や「みんな持ってるものが自分にはないという劣等感」を少なからず抱いているんだなと。実際に一定数のの子どもたちが困っていることが分かりました。

おわりに

絵本だより第2弾では、絵本について知り、その後絵本製作の構想に当たって、気になった「「ゆめがない子」が本当にいるのか?」という疑問を調査したことに関して述べました。
次回第3弾では、僕たちが「ゆめがないぼく」を通じて伝えたいメッセージについて、その成り立ちからメッセージに関する記事を発信します。

ここまでこの記事を読んで頂きありがとうございます。

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p.s.

個人的な話になりますが、旅革命から帰ってきて最近1年が経ちました。コロナの影響で思うように動けない中で、自分なりに藻掻いた1年だったと思います。大きな夢を持ち、人のために生きることを軸にしていた自分がいざ1人になると、何のために生きているのかわからなくなることもありました。結局は他人を人生の軸にして、人にどんな影響を与えたいかよりも、自分がどうありたいかなんだなと。旅革命に参加したときには理解出来なかったことが、この絵本を製作する中で夢について自問自答し続けてやっとわかった気がします。

「自分がどうありたいか」本心で納得できた時に、新しい世界が広がるんだなと。

絵本制作に携われて本当に良かったな。

以上第2弾の記事を担当したふーまでした。

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